コクテンフグ
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コクテンフグは別名「犬の顔をしたフグ」と呼ばれるユニークな顔つきのフグです。フグの仲間は独特な泳ぎ方や面白い性格のため、アクアリストであれば一度は必ずその魅力にはまってしまいます。環境によって体色が変化するため、ダイビングが趣味の方は様々な色の本種を目撃したことがあることでしょう。飼育できるフグの仲間ではやや大型になるため、それなりの飼育設備を必要としますが、しっかり飼育すると人にも良く慣れてくれるため、とても楽しめる魚です。では、そんなコクテンフグについて詳しく解説していきます。

分類・学名・英名

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分類

フグ科フグ目モヨウフグ属

学名

Arothron nigropunctatus

英名

Blackspotted puffer

生息地・分布

琉球列島以南の太平洋やインド洋のサンゴ礁

コクテンフグの特徴や生態

形態的特徴

コクテンフグは体調が最大33cmまで成長する魚です。環境によって皮膚の色が変化する魚で、灰色、淡褐色、鮮やかな黄色、黄色みがかったオレンジ、時には青色と黄色の2色になることもあります。

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目と口の間は色が濃くなり、体全体に大きさや形の異なる黒い斑がちりばめられています。自然界では様々な色に変化しますが、水槽内ではめったに色の変化は起こらないようです。体は楕円形で全体的に細長く、皮膚は鱗屑で覆われていません。さらに、骨盤鰭と側線もありません。背びれと尻鰭は小さく対称的で、体の後方に位置しています。鼻は2対の短い鼻腔があり、口には4本の口ばしのような硬い歯が備わっています。

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コクテンフグはフグの仲間なので皮膚や体内に強い毒をもっています。これらを食して消化されると命にかかわるような危険な状態になるため、絶対食べてはいけません。日本ではフグ毒によって毎年何十人もの中毒者と最大で6人の死者が出ています。また、皮膚にも毒があるため絶対に素手で触れてはいけません。水槽のメンテナンスなどの際は必ずゴム手袋をはめるようにしましょう。コクテンフグの寿命は平均4~5年です。コクテンフグは非常に丈夫なフグであることが知られているので、健康な個体を入手できさえすれば十分に長生きさせることができます。しかし、水温の変化に弱くストレスがかかると白点病になりやすいので、水温は24~28℃の間で一定に保ちましょう。捕食者が近づくと体内に空気や海水を飲み込んで体を膨らませます。その性質から、魚の輸送や網ですくうときなどは十分に注意して行いましょう。フグ類の多くは棘を持っていますが、この棘は膨らんだときのみ見ることができます。

生体的特徴や習性

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珊瑚礁などの無脊椎動物がたくさん住んでいる場所に単独またはペアで生息しています。日中は珊瑚の陰で休んでいることが多いようです。フグの仲間は気性が荒く、混泳には不向きな種類が多いのですが、コクテンフグは比較的温和で混泳も楽しめる魚です。ただし、幼魚から混泳させておく必要があります。タンクメイトとしては他のフグやヤッコ類などがおススメです。成魚になってから混泳させるとフグ特有の気性の荒さで他の魚を傷つけてしまいます。レイアウトとして珊瑚を使いたくなるのですが、コクテンフグは珊瑚を食べてしまうので珊瑚は入れないようにします。

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餌は海綿や貝類、藻類、甲殻類、珊瑚など肉食中心です。普段の餌としてはエビやイカの微塵切りやアサリ、オキアミ、さらに草食の魚用の餌も混ぜたりしてバランスよく与えます。コクテンフグの歯はどんどん成長していくため、過成長を防ぐために殻付きのアサリを与えるなどして歯を磨く必要があります。自然界のフグは砂の上の餌を探すために水を吹きかけます。水槽内でもこの行動は見られますが、たまに水面に向かって水を吹きかけることがあるので、水槽周辺の電気機器に海水がかからないように水槽の蓋はしっかりとかぶせましょう。