スキアエノクロミス・フライエリー
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独特な繁殖スタイルで有名なシクリ独特な繁殖スタイルで有名なシクリッドですが、その中でもスキアエノクロミス・フライエリーという魚はご存知でしょうか?こちらの名前ではなじみがなくても「アーリー」という呼称なら聞いたことのある方もいるかもしれません。アーリーは青色が大変美しいアフリカンシクリッドで、熱帯魚ショップなどでもよく見かけることができます。アフリカンシクリッドの入門種としてもポピュラーなアーリーですが、その繁殖スタイルや生態について詳しく解説していきます。

分類・学名・英名

分類

スズキ目カワスズメ科スキアエノクロミス属

学名

Sciaenochromis fryeri

英名

Electric Blue Haplo、Electric Blue Hap、Electric Blue, Blue Ahli、African Electric Blue Cichlid

生息地・分布

マラウイ湖

スキアエノクロミス・フライエリーの特徴や生態

形態的特徴

オスは全体が明るいメタリックブルーで、背びれは縁に沿って白くなっています。体には数条のブラックの横縞が入っており、この縞は発情するとよりはっきり表れます。尻ビレはオレンジ色をしており、雌雄を判別する基準にもよく使われます。複数で飼育すると一番強いボスが最も発色します。メスはオスとは違う種類かと思うくらい地味で、灰褐色をしています。雌は雄よりも大きさが一回り小さいです。弱い立場のオスはあまり発色しないのでメスに間違われることもあります。口下が下がっている特徴的な顔つきがかわいらしいです。

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近年、本当のアーリー(スキアエノクロミス・アーリー)が別で存在することが判明し、本種は本当のアーリーではなかったことから学名や属名、種名が未だに変更され続けています。そのため、流通名は実に様々です。本当のアーリー(リアル・アーリー)は一般的な熱帯魚店ではまず見かけることは不可能で、アフリカンシクリッドの専門店でも入荷後すぐに売り切れてしまうほど希少です。大きさは最大で15cmになり、寿命は8~15年と中型魚にしては長生きします。値段も安価で飼育しやすく、アフリカンシクリッドの入門種としておススメできる魚です。

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生体的特徴や習性

餌は小型の魚や昆虫など肉食ですが、人工飼料に慣らすことも可能です。野生のアーリーは小魚をメインに食べているようです。赤虫は硬くて消化不良を引き起こすため、アーリーにはあまりおススメできません。好奇心旺盛で、口に入るものは何でも食べてしまうためタンクメイトの大きさには気を付ける必要があります。

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原産地の水質がアルカリ性なので飼育水もアルカリ性を好みます。また、硬水を好むため硬度も高めに設定する必要があります。

稚魚時代は群れで行動しますが、大きくなってくるとシクリッド特有の気性の荒さが出てくるので他の魚と距離を持つようになります。タンクメイトに気の弱いおとなしい魚がいると、いじめて最悪の場合殺してしまうこともあるので注意が必要です。水槽内にはオブジェなど入れて視界が遮られる工夫をするといざこざが起きにくくなります。

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流木や石の裏などに縄張りを作り、繁殖期になるとそこにメスを誘い込んで繁殖を行います。繁殖期になると雌が雄の尻ビレにあるエッグスポットという模様を追いかけ始めます。産卵すると雌は卵を口に含み、孵化するまで守ります。これをマウスブルーディング(口内保育)と呼ぶのですが、この間雌は3週間ほど絶食し卵を保護します。約3週間後、孵化した稚魚は吐き出され、その後も雌が吸い込んだり吐き出したりして雌から離れないように保護します。雌は交配相手を認識できるということが研究で明らかになり、交配相手の雄と子育てをします。うまくいけば1~2か月に1回のペースで産卵します。稚魚が自分で餌を食べられるようになったら親と隔離して飼育します。雌は他のアフリカンシクリッドの雌と見分けが難しいので交雑には気を付けましょう。水の汚れに弱く、酸欠にもなりやすいので頻繁な水替えとエアレーションが必要です。