ダトニオイデス

黄色がかった地肌に黒くしっかりしたバンドが特徴的なダトニオイデスは、「アジアの虎」とも呼ばれる大変美しい魚です。種類によっては絶滅に追いやられているものもあるため、日本ではめったに目にできない品種からコンスタントに入荷している品種まで幅広いです。

アクアリウム初心者よりはベテランのアクアリストに好かれている傾向があります。

飼い込めば飼い込むほど美しさを引き出せる、そんなダトニオイデスについて、形態や生態について詳しく解説していきます。

分類・学名・英名

分類

スズキ目スズキ亜目ダトニオイデス科ダトニオイデス属

学名

Datnioides

英名

Freshwater tripletails

生息地・分布

プルケール種:インドシナ半島

シャムタイガー:プルケール種の中でタイに産する個体

ミクロレビス種:カリマンタン島、スマトラ島

フォーバータイガー:インドシナ半島

メニーバータイガー:ガンジスデルタからフィリピンを除く東南アジア一帯からニューギニア島

ニューギニアダトニオ:ニューギニア島

ダトニオイデスの特徴や生態

形態的特徴

ダトニオとは一般的にプルケール種(本ダトニオ)、ミクロレビス種(プラスワンとリアルバンド)、フォーバータイガー、メニーバータイガー、ニューギニアダトニオの総称です。大きさは種類にもよりますが、30~50cmくらいまで成長します。

プルケール種はレモンイエローあるいは赤褐色の地肌にはっきりとした黒い縞模様が入っています。成魚は50cmほどまで育ち、迫力のある魚です。原産地では個体数が減少しているため、日本へは少量入荷し高額で取引されています。

ミクロレビス種はプルケール種よりバンドが1本多く、60cm程度まで成長する大型のダトニオです。

フォーバータイガーは30cmくらいまでしか成長しない小型のダトニオで、細めの黒いバンドが入ります。幼魚がまとまって入荷することも多く、価格もお手頃で初心者向きです。

メニーバータイガーもフォーバータイガー同様にあまり大きくならないタイプのダトニオです。体色は個体によって黄色がかっていたり銀色がかっていたりします。飼育水は塩分を必要としますが、中性から弱アルカリの水質であれば必ずしも塩を入れる必要もありません。

ニューギニアダトニオは産地によって多少の色の違いがありますが、最近入荷する個体は黄色いものが多いです。他のダトニオと違いギザギザのバンドが特徴です。

ダトニオの寿命は10~20年です。餌を一気に与えて成長させるより、じっくりゆっくり成長させた方が長生きする傾向があるようです。

生体的特徴や習性

飼育水は中性を好みます。飼育水が酸性に傾いていたりろ材が汚れていたりすると食欲がなくなったり、目の白濁、体を水槽面にこすりつける、頭部に小さなへこみができるなどするので注意が必要です。水質を酸性に傾けさせないためには、強めのエアレーションやフィルター内に珊瑚などを入れることが効果的です。水質の悪化には敏感なので定期的な水替えとpHチェックが必要です。水質が悪化するとダトニオの「黒化」を招いてしまいます。

ダトニオはどの種類も温和な性格で頭もいいので、水槽内でうまく立ち回りトラブルを起こしにくい魚です。しかし、混泳させる相手としてシクリッドなどの気の強い魚や牙魚は避けましょう。1対1にすると水槽内での緊張感が高まりやすいのでできるだけ避けてください。

ダトニオの繁殖は一般家庭の水槽レベルでは不可能だといわれています。雌雄の判別も非常に難しいです。養殖については2017年12月にタイでシャムタイガーの養殖が世界で初めて成功しました。

餌は生き餌が主体となりますが、人工飼料にもぜひ慣れさせてください。生き餌としては金魚やめだか、エビ、冷凍赤虫などなんでも食べます。ただし、無理に人工飼料へ移行すると食欲低下により餓死する可能性があるため、人工飼料への移行はゆっくり行うようにする必要がある。

ダトニオとは【まとめ】

ダトニオは産地により様々な特徴があり飼育難易度も初心者には少し難しいことがありますが丈夫な魚ではありますので大型魚の中でも人気があります。また近年では左右のバンド乱れが人気があり高値で取引されているようです。まだまだ未知なところがあるダトニオですがとても魅力がある魚です。飼育を検討している方は是非挑戦してみてください。

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